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愛知県・碧海郡安城町 陽貴園赤線(遊郭)跡

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愛知県・碧海郡安城町 陽貴園赤線(遊郭)跡

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安城市トリスバー

日本の大動脈・東海道新幹線に存在する秘境駅、三河安城を擁する町・安城。
ぼくの家から一番近い新幹線の駅がその三河安城なのですが、この駅には1時間に2本しかない「こだま」しか停まりません。
「のぞみ」も「ひかり」も容赦なく通過します。
やむを得ず「こだま」で妥協しようとしても、乗換がまた一苦労です。
三河安城は在来線も普通列車しか停まらないのです。
特別快速は言うに及ばず、新快速も快速も、区間快速すらも通過します。
いわゆる「石のやうに黙殺され」る駅なのですね。
そんなわけで、ぼくはいまだに新幹線利用時に三河安城駅を使ったことはありません(豊橋か名古屋に行っちゃいます)。
さてさて、前置きが長くなりましたが、その安城にもかつては、赤線(遊郭)がありました。
その名も陽貴園。

安城市美人組

『愛知県警察史』によれば、陽貴園は業者3名、従業婦10名とのこと。
ぼくにわかっている安城の特殊カフエは以下の4軒です。
所在地 屋号
上細田 梅園荘
上細田 新桝家
荒古  末広
荒古  信力
現在の安城をご存じの方ならおわかりでしょうが、上細田も荒古も現存しない地名です。
ざっくりいうと、現在の末広町・相生町・朝日町のうち、追田川沿いのあたり一帯が上細田にあたります。
また、荒古は上細田の東側に寄り添うようにありました。
では、陽貴園の現在はどうなっているのでしょう?
…実は、もうほとんど何も残っていません。
と言い切ってしまうと、ここで記事が終わってしまうので、一軒一軒見ていくことにしましょう。

安城市陽貴園末広

まず、特殊カフエ・「末広」さんがあったのは上の写真のあたり。
まったく普通の住宅街ですね。
知らなければ、普通に通り過ぎてしまいます。
というか、ぼくも実際に通り過ぎていました。
続いて、特殊カフェ・「信力」さんがあった場所は下の写真のあたり。
さきほどの「末広」さんの交差点を南に100メートルぐらい下ってきたところです。
こちらも、完全に住宅街ですね。

安城市陽貴園赤線跡

続いて、特殊カフェ・「新桝家」さんがあったのは下の写真のあたり。
道路の右側に見える「ら・むーる」さん(3階建てのビル)は、昭和37年の住宅地図でも「ラムールダンスホール」として確認できます。
この通りも往時は華やかだったのでしょうね。

陽貴園赤線跡新桝屋

特殊カフェ・「梅園荘」は前回の記事で触れた掲示板の情報では、陽貴園の組合長とされていますが、ここの場所が実はよくわかりません。
住所からすると、下の写真のあたりなのですが・・・・。
まだまだ、調査が必要ですね。

安城市梅園荘?

下の写真は、(特殊でない)カフエ「ミス上海」があったあたり。
なお、この写真のお家も「料理店」の鑑札がついています。
現在でも、この近辺には安城芸者さんを呼べる料理店が数軒存在していて、花街の雰囲気が味わえます。

安城市カフェーミス上海

トップのカラー写真は、トリスバーがあったあたりに建っていたお家。
安城では一番好きな建物だったのですが、再開発の波にのまれてしまって去年取り壊されました。
ちなみに、この建物の向かいにはかつて映画館があったそうです。

安城市花ノ木観音縁起

安城陽貴園・行き方

JR東海道本線安城駅下車。
南口から徒歩10分ぐらい。

陽貴園赤線跡

参考ウェブサイト:
笑美素会・安城芸妓文化振興会(年会費5千円で会員募集中です!)
http://www.ebisukai.jp/index.html

永井理子instagram(日本一かわいい女子高校生としてグランプリを取った安城出身のりこぴんです。応援してくださいね♪)
https://www.instagram.com/riko_1221/

両口屋菓匠(毎月、第4土曜日だけ発売される”どら娘”がおすすめです)
http://ryouguchiya.com/

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(2016年9月16日-2018年2月21日)

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