岡崎にあったといわれる赤線・千鳥園。
手元には、千鳥園についての文献は皆無でした。
そもそも、その存在を知ったのもインターネットの掲示板という心細さ。
あとは、春馬車さん(@jounalduvoleur) の過去ツイートだけが事前の情報でした。
そういうわけですから、歩き通し覚悟・無駄足覚悟で岡崎まで来たのですが、案ずるより産むがやすしとはよく言ったものです。
図書館で古い住宅地図を閲覧したところ、あっさりと見つけてしまいました。
千鳥園があった渡町自体は広いのですが、広い渡町の中でも住宅地図がある区域は思いのほか少なかったことも幸運でした。
ストリートビューでの予習では、名鉄電車の北側にあるのではないかと思っていたのですが、実際には名鉄線のガードをくぐった南側にありました(以前に春馬車さんがツイートしていた通りでした)。
ご近所でお会いした方にお伺いしたところ、当時のもので残っているのは上の写真の建物(『やっこ』というお店があった場所にあたります)ぐらいではないかとのことでした。
大通りから直角に伸びているメインストリートに料理屋があって、メインストリートに直角に交わってる横道にあった置き屋さんから(娼妓を)呼んでいたようだ、とも教えていただきました。
トップに配したカラー写真は、この一角で唯一屋号が残っていたお家で『たつみ寮』と読めます。
置き屋さんぽい名前ですよね。
すぐ上の写真は、『玉乃家』というお家があったあたりです。
上の写真は、左の手前が『大和』、左の奥は『ますみ』、右は『一力』と『松竹』が並んでいた辺りになります。
狭い区域に密集していたようです。
上の写真は、二本ある横道のうち、大通りに近い道です。
ごらんの通り、細くて未舗装。
知らなければ住人以外は来ないような道でした。
この通りに『たつみ寮』はあります。
下の写真は『たつみ寮』を違う角度から見たところです。
下の写真は、もう一本の横道。
矢作川に近い方の道です。
右の空き地は『おかめ』というお店があったあたり。
左のお家があるのは、『花月』というお店があったあたり。
サイディングがされてはいますが、古い建物のようです。
それにしても、日が短くなりました。
千鳥園・行き方
名鉄名古屋本線矢作橋駅下車徒歩10分。
または昭和園赤線跡(板屋町遊郭跡)からでも徒歩20分ほど。
参考ウェブサイト:
しょっぱい営業がカメラを構える!(言わずと知れた春馬車さんのブログです。最近、更新が再開されたのがうれしいですね)
http://harubasha.blog.fc2.com/
矢作川の橋とダム巡り(文字通りで、マニアックです)
http://8.pro.tok2.com/~secondinou/hasi&damu/yahagigawa/yahagigawa.htm